花咲ける青少年

場所:青山・草月ホール/12時半の回
面白かった!とっても面白かった!満足!3階席で見ていたんだけど、こんな値段でこれだけのものが見れたなんて安い!と思った。これは次回、普通に6000円くらい払って1階席で観るので全然いけると思った。正直あまり期待してなかったんですよ。だからこその保守的な3階席2900円(譲ってもらったので、ここからさらに安い)席だったわけで。いやいやー嬉しい誤算だったよ〜面白かった!だから絶対次の公演も観に行きたいのに、日程的に無理だーうわぁ超残念。3部作にならないかなぁ…。
キャラクターそれぞれがうまぁく実写化してました。そっくりー!というよりは、雰囲気が出てた!というほうが正確かな。ああ、紙に描かれた非現実的・漫画チックな「キャラクター」が、人間として立ち上がるとこうなるわなあ…まさに!というのを全員に感じた。受肉してました。
もうユージィンがかっこよすぎだったー。なにあれー。私別に特別ユージィン好きとかイケメン俳優好きとかじゃないのにー。あれはかっこよかった……。くやしい!歌も上手だったし、立ち振る舞いもしっかりキャラしてて。でもなによりもユージィン編のクライマックスが素晴らしすぎた。漫画を読んだりした時には感じきれていなかった「ああ、なんて哀しいんんだろう…」っていう彼の有様をもんのすごっく理解できた、理解させてくれた、芝居だったのです。マージナルのメイヤードや、トーマの心臓のエーリクと同じく、人間がやることで(やるからこそ)初めてわかる、頭に直接響いてくる、だから理屈じゃなく理解できる、その人の感情・想い…というやつでした。受肉だー!私的にこれは「キャラが受肉した」ってやつなんだー!うおぉーこれがある舞台は良作だー!
寅之助やツァオ、脇役達はいい感じに舞台ライズされた造形でとてもよかったです。面白さという花を添えていた。ユージィンの兄達なんかは観ててトーマの心臓のとりまき学生達を思い出した。寅之助はほんっとまんまって感じでよかったよなーホモっぽい発言をするところでは特に爆笑してしまったわ。銃を扱うところはかっこよかったね!
ルマティは初登場の「うるさい!」という一言がかっこよすぎてしびれました。彼も雰囲気ばっちり。けど本格的な活躍は次回なので、まだまだ未知数。てか、ルマティが叫んだところでTo be continuedとか…感情もてあますやろ!やり場がなさ過ぎるやろ!ほんと、こんなひどいTo be continuedは初めてだ(笑)
立人は、「19歳に見える立人を初めて見た」と思いました。もうちょっと若いと言われても納得できるくらい。それはそれでアリな立人だと思います。ただ、まあ、一番おしいなーと思ったのも彼だったわけで。及第点ではあるけど、他がみんな花丸だった分、どうしても見劣りしちゃうのが彼なので…歌も他の人に比べるとあと一歩かなって感じで。成長に期待する。
花鹿もばっちり素敵!ノエイは初めて登場した時のシルエットが「ムトーみたい!かっこいい!」って感じでした。多分軍人繋がりなのだと思われる。クインザは普段はもちろんのこと、カーテンコールとかで歌ってるときもしっかりクインザで不適な笑みをたたえたりしてて、雰囲気ありました。でもラギネイ勢は顔見せ程度だったからな〜活躍は次回だからな〜!楽しみです。
カーテンコールの時に、ちょっとしたダンスショーのようなものがあって、これは役者ファンに嬉しい催しだなって思った。しかしこの時のセズンがめっちゃはっちゃけてて、どうしたセズン(笑)って感じでした。アイドルとしてデビューしちゃって、ちょっと舞い上がっているがゆえに粋がっちゃってる世間知らず純情ボーイって感じのダンスだったよ、どうしたセズン(笑)
プレゼント抽選コーナーがあって、担当はユージィン。キャラを崩さず、商品を渡すときもユージィンな振る舞いだったから、当選した方々は、一般人な観客としては嬉ハズカシで恐縮しながら受け取り、握手をせざるをえなくて…その様は傍から観てると「リアル・ユージィンを前にした日本人女性」ってやつで、とってもおもしろい光景でした。(もちろん自分も同じ状況なら同じことになってたに違いない。)だから、きっと「みんな同じ顔に見える」「ハムスターみたいだ」とか思ってやがるんだぜアイツめー!!って感じで、こ憎たらしい、でもかっこいい、くそーくやしいっっ なユージィンがそこにいました。
しかし、3階席けっこうガラガラだったんだよね。HPのチケット情報は完売だったのに。安いからドタキャンの人が多かったのかなあ。